合宿免許の仮免試験の内容とは?合格のポイントと仮免取得後の流れ
2019.2.4 合宿免許仮免試験は、合宿免許に参加したすべての人が通る道。路上教習がスタートする前に、必ず取得する必要があります。不合格だと、最短日数での卒業が困難になってしまうほど、大切な試験です。
そこで気になるのが、合宿免許の仮免試験の内容ではないでしょうか。通学の場合と同じなのか、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、合宿免許の仮免試験の内容や合格するためのポイントをご紹介します。
合宿免許の仮免試験とは?
仮免試験は教習所内で学んだ基本的な運転技術や、学科教習で学んだ交通ルールなどの習熟度を測るために行われます。合格すると発行されるものが『仮運転免許証』です。
合宿免許を利用する場合でも、教習所に通う場合と同じく、路上に出る前に仮運転免許が必要になります。どんな内容が試験に出るのか、不安な人も多いのではないでしょうか。仮免試験の内容についてチェックしましょう。
学科試験
仮免試験の学科試験は、50問出題されます。制限時間は30分です。合格するには50問中、45問以上正解しなければなりません。
試験問題は、種類別の信号の見方や道路標識、車が通行できる場所についてなどの内容が多い傾向があります。
問題は○×(マルバツ)形式となっており、真面目に学科教習を受けてテキストをしっかり読み込んでいれば、決して難しくはありません。
1問にかけられる時間は1分未満です。つい気持ちが焦ってしまいがちですが、分からないものは飛ばして、分かるものから埋めていきましょう。
合宿免許の場合は集中して学科教習を受けることができるため、記憶が新鮮なうちに試験を受けられるというメリットがあります。
技能検定
技能検定では、教習所内の既定のコースを走ります。コースは1種類ではなく、何パターンか用意されていることがほとんどです。
採点方法は減点方式で行われます。持ち点が100点あり、同乗している試験官が安全確認や速度などをチェックし、ミスがあれば減点されていく仕組みです。持ち点が70点以下になった時点で不合格となってしまいます。
技能検定で重視されるポイントは、正しい運転姿勢がとれているか、加速や減速の仕方は適切か、右左折時の安全確認や合図ができているかどうかなどです。
学科試験合格のポイント
合宿免許には勉強しやすい環境が整っていますが、初めて試験を受ける場合は勉強方法に迷うこともあるでしょう。学科試験に合格するためのポイントを解説します。
試験問題は過去問をチェック
学科試験にどんな問題が出るか分からないと、試験問題の対策を立てることが難しいでしょう。過去問にチャレンジし、解いていくことが試験に合格する近道といえます。
主要な道路標識は暗記する必要があるため、何度も見返して完璧に答えられるようにしましょう。一度に覚えようとすると難しいため、合宿免許中の空き時間を利用して、コツコツ覚えることをおすすめします。
過去問を何度も解いているうちに、苦手な問題の傾向が見えてきます。うろ覚えになっている標識や混同してしまいがちな標識をピックアップし、1歩ずつ前進しましょう。
ひっかけ問題に注意
正解率を上げるために、問題文をきちんと読みましょう。日本語の問題文は、同じような文面に見えてもニュアンスが微妙に異なる場合が多いです。
例えば、標識の意味や名称を正しく覚えていたとしても、問題文を正しく読み解くことができずに不正解となってしまうことがあります。ひっかけ問題に注意し、素早く回答できるようになりましょう。
合宿免許は、仲間と一緒に試験対策に取り組むことができる点が魅力です。同室の仲間や友人と仮免の試験問題を出し合い、協力しても良いでしょう。自分が答えるだけでなく出題する側にまわると、問題を客観的にとらえやすくなります。
技能検定合格のポイント
仮免の技能検定に合格するには、いくつかのポイントを確認する必要があります。合宿免許は短期間で集中的に学べることがメリットです。技能検定で不合格になると、スムーズに次の段階に進めません。
手間取ってしまうと、合宿期間の延長につながります。技能検定に1回で合格するためのポイントを押さえましょう。
検定コースは複数あり
検定に使用するコースは複数ある場合がほとんどです。どのコースを走ることになるかは、本番まで分かりません。
Aコース・Bコースのような名称で、試験場に貼り出されている場合もありますし、当日まで分からない場合もあります。自動車教習所によってまちまちです。
ほとんどの場合、同乗している試験官がコースを口頭で指示してくれるため、コースを暗記していなくても構いません。しかし、余裕を持って運転するには、あらかじめどんなコースを走るのか把握しておいた方が無難です。
仮免の技能試験の検定コースがあらかじめ分かっている場合は、イメージトレーニングしておいた方が合格率がアップするでしょう。
焦らず、自分のペースをつかむことが大事
仮免技能検定では運転装置を正しく操作できるかどうか、交通ルールを守って走行できているかどうかが重要視されます。
ハンドル操作に失敗したりコースを間違えたりしても、焦らずに対処できれば大きな減点にはなりません。とくに、技能検定で難しいとされているS字クランクや停車は、落ち着いて運転することが重要です。
S字クランクは練習の時にハンドルの切り返し回数を意識し、停車は窓から見える景色を覚えておくと安定して捜査しやすくなります。焦ると視野が狭くなり正常な判断が難しくなってしまうので、落ち着いて運転しましょう。
また、安全確認をする時は視線を動かすだけではなくしっかりと頭を動かし、確認していることを明確に示す必要があります。安全確認ができていることを、試験官に分かりやすく伝えることが重要です。
仮免許試験に落ちたらどうなる?
免許合宿で仮免許試験に落ちると、どうなってしまうのでしょうか。仮免試験に受からなかった場合の流れを紹介します。
退学にはならないが、延長になる
仮免許試験に落ちると、退学にはなりませんが、免許合宿の期間が延長になってしまいます。仮免許証がないと、次の段階である路上教習に進むことができません。
すると、カリキュラムをスケジュールどおりに消化することが難しくなり、合宿を延長せざるを得ない状況になります。技能教習中に苦手な部分を克服できるように頑張りましょう。
3回落ちると一時帰宅に
仮免許の学科試験に3回落ちてしまうと、一時帰宅して自分の住民票の登録地にある免許センターへ行き学科試験を受けることになります。
帰宅や再試験にかかる費用が追加で発生してしまうため、3回目までに合格しましょう。学科教習や技能教習が終わった後、学科を復習する時間を見つけて、毎日こまめに勉強することが大切です。
仮免許試験を受けられないときも延長に
自己都合で仮免許試験を受けられない状態になると、スケジュールどおりに教習を受けることが難しくなります。
合宿免許は、最短期間で卒業できるようにカリキュラムが組み立てられていることが特徴です。延長となってしまうと、宿泊代や食事代などの追加料金が発生してしまいます。延長を余儀なくされる理由には、どんなものが考えられるのでしょうか。
体調不良による欠席の場合
合宿免許中に体調不良で教習を受けられない日が出てくると、補習を受けることになります。
重い風邪やインフルエンザなどにかかってしまった場合は、退校を余儀なくされる場合もあるでしょう。回復するまで数日かかることもあり、その間ずっと教習所に居続けることは現実的ではありません。
体調が回復すれば合宿に戻ることができますが、合宿免許が混雑するシーズンはすぐに戻ることは難しいでしょう。
合宿免許へ行く数日前から規則正しい生活を心がけ、体調管理を万全にする必要があります。また、合宿中も体調の変化に気を配りましょう。
寝坊や遅刻
寝坊や遅刻で教習を受けられなかった場合も、合宿期間が延長になってしまいます。目覚まし時計のかけ忘れや、勘違いで教習の開始時間を間違えてしまうことがないように注意しましょう。
合宿免許で親しい友人ができるとストレス解消のためについおしゃべりが弾んでしまいますが、朝寝坊するほどの夜更かしはおすすめできません。
また、教習の間の空き時間を利用して外出する場合もあるでしょう。交通機関の遅れによって思った時間に戻って来られないという状況に陥ることもあります。知らない土地での外出にトラブルは付き物です。余裕を持って行動しましょう。
仮免許取得後から卒業までの流れ
合宿免許で仮免許を取得できれば、まずは一安心です。卒業検定までの道がつながったと考えて良いでしょう。
仮免許取得後は、教習が『第2段階』へ移ります。第1段階とは、何が違うのでしょうか。仮免許取得後から卒業までの流れを紹介します。
学科教習と技能教習は第2段階へ
合宿免許のスケジュールが順調に進んで行けば、大体7日目くらいには仮免許試験を受けることになります。仮免許証取得後の主な練習場所は、教習所の外です。
第2段階になると技能教習を1日に3時限まで受けることが可能になり、教習時間を増やせます。卒業までには技能教習が19時限、学科教習が16時間必要です。
第2段階は教習所内のコースで学んだことをベースに、実践で活かすための応用的な走行を学びます。高速道路教習にも挑戦することになるでしょう。
卒業検定は技能検定のみ
合宿免許での卒業検定は技能検定のみです。合宿免許を卒業しただけでは、免許証は発行されません。卒業証明書を持って免許センターで手続きをし、免許証取得のための学科試験を受けましょう。
第2段階で学んだ学科教習の習熟度は、卒業後に本試験で試されることになります。自動車教習所に通学した場合でも、同じ流れです。
合宿免許卒業後は運転免許センターで本試験
合宿免許を卒業後は、運転免許センターで本試験を受ける必要があります。卒業後から免許取得までの流れを見ていきましょう。
住民票のある都道府県の試験会場で受ける
運転免許証を発行してもらうには、自分の住民票がある都道府県の運転免許センターで、適性検査と学科試験を受ける必要があります。
試験を受けるには、卒業証明書・仮免許証・手数料・住民票・申請用写真・本人確認書類などが必要です。忘れ物がないように、チェックシートを用意すると良いでしょう。
試験に不合格となると、再び手数料が必要になります。費用を抑えるためにも一発合格を目指しましょう。
適性試験後に本免学科試験
適性検査では視力検査や聴力検査に加え、運転に差し支えなく体を動かすことができるかどうかを判断する検査が行われます。
適性検査は、運転に向いているかどうかを審査するために必要な手順です。一定の基準に到達していなければ、免許を取得することはできません。
メガネやコンタクトレンズを使用している人は、正しく検査を受けられるように、忘れず持参しましょう。
適性検査が終われば、いよいよ学科試験に移ります。学科試験の前の空き時間を利用し、最終チェックを行うと良いでしょう。
卒業式卒業証明書の有効期限は1年間
合宿免許を卒業する時に、教習所での学習に必要なすべてのカリキュラムを終えた証として、卒業証明書が発行されます。この卒業証明書が有効な期間は1年間です。
1年以内であれば、いつでも自分の都合の良い日に試験を受けて構いません。ただし、1年間の期限があるからと悠長に構えることは危険です。卒業証明書の失効や紛失につながります。
また本試験まで期間を置いてしまうと、学んだことを忘れてしまう可能性が高いでしょう。記憶が新鮮なうちにすぐに試験を受けた方が合格率もアップします。
卒業証明書の期限切れや紛失した場合は?
卒業証明書の期限が切れてしまった場合は、再発行をしてもらうことはできません。もう一度教習所へ通い直す必要があります。費用も時間もすべて無駄にしてしまうことになってしまい、二度手間です。
卒業証明書がない場合、運転免許センターで技能試験を受ける方法もありますが、教習所での卒業技能検定よりも厳しく採点される傾向があります。何度も落ちてしまい、結局教習所に通い直す人も少なくありません。
卒業証明書を失くしてしまった場合は、有効期限内である場合に限り、卒業した教習所で再発行してもらえます。
ただし再発行にかかる手数料として5000円程度が必要です。紛失しないように、大事に管理しましょう。
まとめ
合宿免許の仮免試験は緊張するかもしれません。実力を出せないうちに不合格になってしまったということがないように、平常心で挑みましょう。練習どおりに運転することができれば、合格できるはずです。
技能教習中に分からないことがあれば、指導員にどんどん質問しましょう。教習の時間を有意義に使うことで、仮免試験や卒業検定に合格しやすくなります。
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合宿免許お役立ち情報編集部
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