教習所と自動車学校の違いは?指定自動車教習所かどうかが重要
2019.4.24 免許取得のコツ教習所の名称には、「自動車学校」とつく場合と「教習所」とつく場合があります。
自動車学校と教習所には、違いはあるのでしょうか。この記事では、教習所と自動車学校の違いについてご紹介します。
教習所と自動車学校の違いは?
自動車の運転免許を取得するための施設には『○○自動車学校』や『××教習所』などのさまざまな名前があります。
実際に自動車学校に入る段階になって、名前の違いが気になってしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、教習所と自動車学校には、明確な違いはありません。それは、どういうことなのか詳しく見ていきましょう。
呼び名が違うだけで厳密な違いはない
『○○自動車学校』『○○教習所』という二つは、呼び名が違うだけで法律や規則によって差別化されているわけではありません。どちらが使われているかは、施設を運営する経営者のさじ加減ということになります。
教習内容や合格率などの違いで名前が決まるわけではないため、入校する際に名前を気にする必要はありません。
ドライビングスクールも同じ
自動車学校や教習所の他に『ドライビングスクール』や、また別の言い方に『モータースクール』と名乗っている自動車教習施設もありますが、基本的にはこれらの名前すべてに役割の違いはありません。
自動車学校を選ぶ際に重要なポイントは名前ではなく、ここから紹介する『指定自動車教習所』か『届出自動車教習所』の違いです。
教習所の種類で免許取得の流れが異なる
自動車教習施設は、名称による教習内容の違いはありません。
重要なのは『指定自動車教習所』か『届出自動車教習所』のどちらを選ぶかです。それぞれの特徴について詳しく解説します。
指定自動車教習所
指定自動車教習所は、公安委員会が決めた三つの基準を満たしている自動車教習所のことです。自動車学校のほとんどが、この指定自動車教習所に該当します。
その3つの規準は以下の通りです。
- 人的規準:資格を持った指導員がいること
- 物的規準:コース面積や作り方、学科を勉強するための教室があること
- 運営基準:教習の内容などが道路交通法令の定める規準を満たしていること
指定自動車教習所の本免技能試験に合格すると、免許センターで実施される実地試験が免除されます。運転免許がかなり取得しやすくなるでしょう。
届出自動車教習所
一方、届出自動車教習所は公安委員会の指定を受けていない教習所のことです。届出自動車教習所は、すぐに試験を受けたい人向けの教習所となります。
届出自動車教習所の教習には、単位や規定がありません。自分の好きなタイミングで教習を受け、自信と技術を身につければそのまま試験を受けます。
そして免許センターでの技能試験は免除されません。こちらの技能試験は指定自動車教習所の実地試験より難易度が高く設定されています。
ほとんどが指定自動車教習所に通う
指定教習所は技術力を持った指導員の配置や、教習プログラムは初心者にもわかりやすく組まれています。
自動車に乗ったこともない初心者がきちんと運転免許を取得するためには、指定自動車教習所で学ぶことが適切であり、実際にほとんどの教習生は指定自動車教習所に通います。
自動車学校の公認校と非公認校の違いは?
自動車学校には、公安委員会より指定された『公認校』とそうでない『非公認校』があります。この二つの違いについて解説します。
公認校とは
公安委員会より公認を受けるためには、指導教官の人数や教習所の設備など、公安委員会の定めた規準をすべて満たしている必要があります。
公認校では仮運転免許試験や修了試験、卒業試験の実施を認められています。そのため本免許の技能試験が免除になるのです。
ただし、指定を受けるためのさまざまな規準を満たすため、施設造りなどに費用を割いています。そのため非公認校と比較すると、費用は高めです。
その分、充実したプログラムや質の高い指導教官が用意されているなど、合格するためのケアはきちんとされています。運転免許を確実に取りたいのであれば公認校に通うことを推奨します。
非公認校とは
非公認校は公安委員会の許可を取っておらず、カリキュラムにも規制がないので個人に合わせた教習を受けやすいという特色があります。料金も比較的安めです。
そのかわり指導のレベルにはばらつきがあります。また技能試験の免除がなく、難易度の高い試験を合格しなければなりません。
自分の技量をある程度把握できる人向けの学校であり、初心者が最初から学ぶのであれば、あまりおすすめはできなないと言えます。
非公認校の一部が届出自動車教習所
先に紹介した届出自動車教習所は、非公認校の一部に該当します。非公認校には届出自動車教習所の他には、指定外自動車教習所などがあります。
指定自動車教習所は公安委員会に届出を出していない教習所のことで、教習コースを持っていない施設もあるようです。
まとめ
自動車の運転免許を取るための施設の名前には教習所や自動車学校、ドライビングスクールなどがありますが、名称の違いによる規定や規準の差はありません。
重要なのは公安委員会の指定を受けた『公認校』か、それ以外の『非公認校』であるかです。非公認校は比較的料金が安く、試験をすぐに受けられるという特徴があるので、運転技術や学科に自信がある人には良いかもしれません。
公認校の場合は、教官や施設内の規準が公安委員会の定めた規準を満たしていることから、確実に運転免許の取得へと繋げられます。本免許の技能試験が免除されるのもメリットでしょう。
どちらを選ぶかは教習生の自由ではありますが、確実に運転技術を身につけたいのであれば公認校をおすすめします。
合宿免許お役立ち情報編集部
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