寒冷地仕様の車と普通車の違いやメリット・デメリットについて

2021.7.20 交通ルール・運転
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寒冷地仕様の車について

日本全国で様々な自動車が走っていますが、「寒冷地仕様車」をご存知でしょうか。

北海道や東北地方などでは一般的な寒冷地仕様車。

北海道に転勤が決まったという方は寒冷地仕様車を運転することになるでしょう。

季節によったり、地域によっては合宿免許や教習所でも教えてもらうことは少ないので、こちらの記事では、寒冷地仕様の車について標準仕様の車との違いや、メリットデメリットも併せてご紹介してまいります。

 

寒冷地仕様車とは

「寒冷地仕様車」とは雪があまり降らない地域に住んでいる方は聞きなれない言葉です。

寒冷地での機能性や安全性、快適性を高める装備がある車のことを指します。

「寒冷地」とはマイナス10度以下の気温になる地域を指します。

そのため、北海道や東北地方、北陸地方の積雪量が多かったり凍結がしやすかったりする地域では一般的であると言えるでしょう。

暖かい地域でも走ることが出来ますがオーバーヒートしないのかという疑問をもった方もいらっしゃるでしょう。

自動車の装備として強化されたものなのでオーバーヒートはしないので安心してどこででも運転することが出来ます。

 

寒冷地仕様車と標準仕様車の違いについて

寒冷地仕様の車と標準仕様の車のつがいを具体的に見ていきましょう。

標準仕様の車に乗っているという方は比較してみて下さい。

 

バッテリーの容量やオイルネーター

気温が低くなるとバッテリーの性能は下がってしまいます。

そのため、寒冷地仕様の車のバッテリーは容量が大きくそれに対応するオイルネーターが装備されております。

寒冷地では暖房をつけることが多いです。

エアコンやシートヒーターを使うことでバッテリーの負担も大きくなります。

寒冷地仕様の車には大きなバッテリーが必要となります。

近年の車にはシートヒーターの他にも、ハンドルヒーターや足元から暖める機能が備わっている車種もあります。

これらを多用すると快適なドライブをできますがバッテリーがあがりやすくもなります。

性能が少し落ちてもエンジンがかかるようにバッテリーの容量が大きいのです。

 

結露を防止するヒーターが装備

リアヒーターやシートヒーターが備わっている自動車も多くなったと上記でも触れました。

車内を早く暖めるにはこれらが必要かもしれません。

車内を温めるだけでなく、ミラーヒーターやワイパーデアイサーが結露防止のために装備されていることもあります。

ミラーヒーターはサイドミラーに装備されております。

また、フロントガラスに熱線がありワイパーの結露を防ぐこともできます。

結露や雪は視界を狭くする原因となり、危険です。

 

冷却水の濃度が高い

自動車の熱源となるエンジンはオーバーヒートしないように温度を保つための冷却水が必要です。

冷却水はクーラント液やラジエーター液とも呼ばれております。

標準仕様の車の場合はこの濃度が20~30%になっておりマイナス10度くらいまでに対応しています。

マイナス10度以下になると凍ってしまいます。

寒冷地仕様の車は冷却水の濃度が、50~60%の最も凍りにくいとされる配合に高められています。

濃度50%はマイナス35度くらいまで耐えられるように調整されていますので冷却水の凍結などを防ぐことが出来ます。

スキーなどのレジャーでマイナス10度以下になる地域に行く際は冷却水の濃度を確認しておくと良いでしょう。

 

ワイパーが強化されている

積雪量が多い地域において重要となるのがワイパーだと言えるでしょう。

ワイパーの凍結防止の機能がついていてもフロントガラスに積もった雪をかきわけるためには強度が必要になります。

モーターを強化して重い雪があっても動作するようになっております。

モーターが強化されている他、ワイパーの支柱が太くなっていたり凍結によってフロントガラスにはりつかなくしたりする熱線の装備があります。

 

錆びの対策

冬場に降雪する地域には凍結防止や融雪剤が撒かれたりすることが多くあります。

これらの材料には「塩化ナトリウム」や「塩化カルシウム」が使用されています。

これらの何が問題なのかというと、塩は鉄に付着すると錆びやすくなるのです。

鉄は錆びてしまうと腐敗して強度が低下します。

そのため自動車にはあまり良くないと言えます。

寒冷地仕様の車には下の方に標準仕様の車より厚く塗装されていて錆び対策がされております。

塩がついてしまった際の対処法としてはこまめに水で流してあげましょう。

 

寒冷地仕様車のメリット

上記で述べた標準仕様の車との違いであるバッテリーの容量や錆び対策、結露防止、ワイパーの強化などは寒冷地仕様車大きなメリットとも言えるでしょう。

積雪量などが少ない地域でも異常気象などで急に雪が降ったり、道路が凍結したりすることがあります。

そんな場合でも寒冷地仕様の車だと結露などにしっかりと対応できるでしょう。

マイナス10度以下でも快適に運転できるのは寒冷地仕様の車ならではです。

寒い地域に適しているのでヒーターなどの種類が多く、すぐに社内を暖めることができ、ハンドルなども暖められるのもメリットと言えます。

寒冷地ではないところでも、凍結防止剤や融雪剤をまかれることがあります。

そんな時、寒冷地仕様車は錆びに強くなるよう塗装されているのもメリットの1つです。

そして寒冷地仕様車は暖かい地域でも普通二走れるというのが最大のメリットではないでしょうか。

1年を通してどの地域にも対応した自動車となります。

 

寒冷地仕様車のデメリット

寒冷地仕様車にはデメリットもあります。

次第のデメリットとなるのは価格です。

標準仕様車よりも装備が多いのでその分価格も高くなります。

各メーカーから寒冷地仕様車は販売されていますが、必要な装備を付けていくとさらに高くなってしまいます。

標準仕様車に比べると、10万円くらい高くなる傾向にあります。

 

寒冷地仕様車を選ぶ際の注意点

寒冷地仕様の車とは

寒冷地仕様車を選ぶ際に注意したいことがあります。

それは、乗りたい車種に寒冷地仕様が設定されているのかどうかや、必要な装備が付けられるのかということについてです。

寒冷地仕様じゃない自動車に乗りたい方は、オイルネーターやバッテリーを後から寒冷地対応のものと交換するという方法もあります。

普通車でも寒冷地に対応している車種がありますのでメーカーのサイトやカタログなどから気になる自動車を見つけてください。

 

おわりに

今回は、寒冷地仕様の車について標準仕様車との違いや、メリット・デメリットなども併せてご紹介してまいりました。

寒冷地仕様の車とは寒冷地と呼ばれる地域のお住まいの方には、当たり前の装備でしょう。

寒冷地に住んでいなくても、冬になったらスキーやレジャー、アウトドアに行く予定のある方は寒冷地仕様の車が向いているかもしれません。

転勤が多い方や寒冷地に引っ越す予定がある方は、寒冷地仕様の車を選んで損はないと言えるでしょう。

デメリットよりもメリットの方が多い寒冷地仕様の車は、ユーザーによってはデメリットがなくなるのではないでしょうか。

寒冷地仕様の車には役立つ機能がたくさん装備されています。

自動車に雪が積もっていた場合は強度のあるワイパーで退けることもできます。

その際に屋根に積もっている雪もおろしてから出発するようにしましょう。

結露や雪は視界を遮ったり視野を狭くしたりします。

それにより危険性が高くなり事故などにつながります。

バッテリーが冬場に上がってしまうことや冷却水が凍ってしまうと車を動かせなくなることがあるでしょう。

気温がマイナス10度以下になる場合は寒冷地仕様に近づけるなどして対策をしましょう。

合宿免許や教習所に通っている方も、免許取得後にお役に立つ情報ですのでご参考ください。

 

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合宿免許お役立ち情報編集部

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