【交通ルール】ハザードランプの正しい意味や主な使い方について
2021.4.20 交通ルール・運転一般的にハザードランプはさまざまな使われ方をします。
普段から運転をしているという方は使い慣れているでしょう。
しかし、合宿免許や教習所に通っている方はまだ、ハザードランプを使ったことがないという方もいらっしゃるでしょう。
特に初心者の方には覚えてほしいことがあります。
ハザードランプの意味や使い方を理解していれば安全で円滑な交通環境になるでしょう。
そこで今回は皆さんが普段運転中に使っているハザードランプの正しい意味や主な使われ方についてご紹介していきます。
ハザードランプの正しい意味について
まず、ハザードランプとは「非常点滅表示灯」のことを指します。
合宿免許や教習所に通っている方は習ったのではないでしょうか。
免許を取得してから何年かたったという方は非常点滅表示灯という名前を忘れてしまっていたという方もいらっしゃるでしょう。
正しい本来のハザードランプの使い方は道路交通法第十八条にある、「間5.5メートル以上の幅がある道路で停止・駐車している時はハザードランプまたはランプをつけなければならない」と第二十六条にある「通学通園バスは小学校等の児童、生徒または幼児の乗降のために停車している時は、車両の保安基準に関する規定に定める非常点滅灯をつけなければならない」と記されております。
しかし、それ以外の場合に使ってはいけないということは記されておりません。
そのため、日本ではハザードランプで様々なことが周りのドライバーに伝えられます。
ハザードランプは基本的に駐車時や緊急時に使用するものと想定して設計されております。そのため、ハザードランプが運転席と助手席の間にあるのは運転手がスイッチを押せない時に助手席の人が押して操作できるようにするためと言われております。
駐車中のリバースハザード
ここからは一般的に主な使われ方をしている3つについて紹介します。
まずは駐車時に使うハザードランプです。
ハザードランプを使った駐車場内でのマナーと言えるでしょう。
駐車場などで「今から駐車します」という意味でハザードランプを使うことがあります。
後続車に駐車スペースを見つけてここに駐車しますと知らせる通称リバースハザードです。
これを使うと後続車が車を詰めてきて、駐車が難しくなる可能性を低くする効果があります。
また、ハザードランプを点滅させて車を寄せて追い越せる幅を空けると追い越してくれるので落ち着いてゆっくり駐車できるでしょう。
このハザードランプの使われ方は、ショッピングモールなどの立体駐車場でよく見かけられます。
路肩に停車する時もハザードランプを使うことが多いです。
ハザードランプを使わずに速度を落としたり停車したりすると事故にもつながるでしょう。
追い抜いていいものなのかという迷いが後続車に生まれます。
そこでハザードを出していれば停車したいんだなという意思が伝わりやすいです。
安全で円滑な公道を守るためにもハザードランプを活用しましょう。
また、駐車中のハザードランプなのでバックするという意味もありますが歩行者などに伝わる可能性は低いので死角には十分注意しましょう。
サンキューハザード
サンキューハザードも構想に置いてよく見かける光景ではないでしょうか。
主に使われるのは合流や車線変更をした際にスペースを譲ってもらった時などに2~3回くらいハザードランプを点滅させます。
これが「ありがとう」の意味を持ちサンキューハザードとなっております。
他には細い道や脇道から優先道路に入れてもらった際などにも使われます。
コンビニやお店から道路に出る際などでも使うシーンとなります。
道がすいている場合には使わず、詰まっている道路で横入りする状態となりますのでお礼の気持ちを伝えるためにサンキューハザードを使います。
運転に余裕がなくハザードランプをつけられない時は会釈をしたり片手を軽く上げたりするのも良いでしょう。
ここで注意が必要なのがハザードランプの代わりにクラクションを鳴らすことです。
クラクションでの合図は道路交通法で違反ですのでクラクションは使わないようにしましょう。
渋滞を知らせる最後尾の追突防止ハザード
最後にハザードランプがよく使われるシーンとして渋滞の最後尾にいる時です。
主に使われるのは高速道路で前の車が見えてきた時にハザードランプをつけているということがあります。
それは渋滞を知らせる合図で、追突防止のために使用しております。
後続車が離れており自分の車が最後尾の際はハザードランプを点滅させましょう。
この場合に自分の車に近づいてきた後続車が点滅させるまで、ハザードランプを点滅させたまま走行することが望ましいです。
高速道路交通警察隊などもこれは推奨しています。
事故を防ぐためなので積極的に活用した方が良いでしょう。
高速道路以外でも峠などで信号機がない道路でも使われることがありますので覚えておきましょう。
吹雪などでハザードランプをつける場合もある
上記で主にハザードランプが使われる3つのシーンについてお伝えしました。
頻繁に使われることはないけどパターンの一つとして濃霧や吹雪などの際に見通しが悪いときバックフォグの代わりにハザードランプをつけたまま走行するという使い方もあります。
バックフォグとはリアに付いている赤いランプの事を指します。
後続車に自分の車をアピールして追突されるのを防ぐために使います。
しかし、あまり知られている使い方ではないので道を譲っていると勘違いされることがあるかもしれません。
そうならないためにも追いつかれたときに、ハザードランプを消して走行しましょう。
お互いに安心して道路を走行することができるようになります。
ハザードランプの消し忘れに注意
ハザードランプは手動となりますので消し忘れが多いです。
ウインカーを出してもハザードランプは消えないので、周りの車からはハザードランプがついたままです。
そのため、どちらに曲がるのかが分からなくなってしまいます。
発進する時や、ハザードランプを点滅させる必要がなくなった際には消し忘れないように確認しましょう。
駐車場などでハザードランプをつけて消し忘れたまま車を離れるとバッテリーが上がる原因にもなります。
おわりに
今回は、一般的に良く使われるハザードランプについてご紹介してまいりました。
ハザードランプではさまざまなことが周りのドライバーに伝えられます。
免許を取って公道を走る際に、知っていると安心できる合図ではないでしょうか。
普段から運転しているという方は、ハザードランプについては使い慣れているのではないでしょうか。
特に、免許の取りたてでハザードランプをつけたり消したりする余裕がないという方は、助手席に座っている人につけてもらうなどしましょう。
1人の時などは、手を軽く挙げるだけでも伝わります。
近年ではあおり運転も増えてきています。
サンキューハザードは特に、道を譲ってもらったら1回でも点滅させるようにしましょう。
そうすることであおり運転をされるということが避けられるでしょう。
昼間でも夜間でもハザードランプを点滅させることで車のアピールが出来るため、当て逃げされることも防げます。
ウインカーとハザードランプではハザードランプが優先されますので、消し忘れには注意しましょう。
ハザードランプを上手に使い分けて運転しましょう。
合宿免許お役立ち情報編集部
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