ドライブ中に困らないよう路側帯と路肩についてご紹介
2021.8.20 交通ルール・運転合宿免許や教習所に通っている方は、「路側帯」と「路肩」について詳しく頭に入っているという方も多いでしょう。
違いが良く分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
合宿免許や教習所での試験に出てくる場合もございます。
また、卒業してから何年か経っており、はっきりと説明できないという方もいるでしょう。
ドライブをしていて停車したい場合などのシーンで、路側帯の種類によっては駐停車禁止となっている場合もあります。
普段から路側帯や路肩について、意識して運転しているという方は少ないのではないでしょうか。
交通ルールで違反とならないようドライブなどを楽しみたいものです。
そこでこちらの記事では、混合しやすい「路側帯」と「路肩」の違いなどについてご紹介していきます。
路側帯とは
「路側帯」とは、道路のはしに白線で区切られているゾーンのことを指します。
歩道がない道路で歩行者などのスペースを確保するために、白線で区切られております。
路側帯は法律で定められており、道路交通法の第2条3の4に「歩行者の通行の用に供し、又は車道の効用を保つため、歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられた帯状の道路の部分で、道路標示によって区画されたものをいう」と記されております。
この路側帯には種類があります。
そんな種類については下記より紹介していきます。
路側帯の種類
路側帯には3種類ありますのでそれぞれの意味について見ていきましょう。
普通の路側帯
普通の路側帯は白線が1本の路側帯です。
白の実線1本で区切られており、歩行者や自転車、軽車両も通ることが出来ます。
歩行者用の路側帯
歩行者用の路側帯は白線2本で区切られております。
歩行者専用の路側帯になりますので、自転車や軽車両は通ることが出来ません。
駐停車禁止の路側帯
白の破線と白線の2本で区切られている路側帯は駐停車禁止の路側帯です。
この路側帯は、原動機付自転車やバイクなどの自動車が駐停車禁止となります。
路肩とは
「路肩」とは、道路の構造で主要構造部を保護、または車道の効用を保つために設置された部分のことを指しております。
路肩は道路構造令に定められており「道路の主要構造部を保護し、又は車道の効用を保つために、車道、歩道、自転車道又は自転車歩行者道に接続して設けられる帯状の道路の部分」と記載されております。
車道と歩道の間に設置されているため、通常自動車が通る道ではありません。
路肩は自動車が故障した際や一時停止、緊急車両が通るスペースを確保するために造られています。
路肩がない道路で事故や故障などが起きてしまうと、車道を後車が通れなくなり道路が循環しなくなってしまいます。
それを防ぐ為につくられたものが路肩になります。
路肩の種類
路肩にも種類あり、下記のように分類されますのでそれぞれの意味について見ていきましょう。
全路肩
全路肩は全部の車両が、一時停止できるほどの幅がある路肩です。
高速道路などの路肩に多く、幅が2.5メートル確保されております。
半路肩
半路肩は車1台分くらいのスペースとなります。
一般道において車両の通行を妨げない程のスペースがあります。
乗用車の停車ができる幅で1.25メートル~1.75メートルとなります。
高速道路でも半路肩の道路もあります。
狭路肩
走行するうえで必要な最小限の路肩が狭路肩です。
幅は0.5メートル~0.75メートルとなっております。
駐停車しようとするとはみ出してしまいます。
保護路肩
保護路肩と呼ばれるものもあります。
舗装の外側にある部分で縁石やガードレールなどの、車両用防護を設置するスペースを指します。
路側帯と路肩の違いについて
路側帯の似ている「路肩」があります。
路側帯と路肩は設置されている場所や目的が全く違います。
路側帯は「法律で定められたもの」に対して、路肩は「道路構造令でさだめられたもの」になります。
どちらも位置は道路の左側に設置されております。
これは日本が左側通行だからと言えます。
右側につくってしまうと、中央に停止することになります。
対向車もありますのでとても危険ですし、ドアを開けることも困難になります。
さらに、路側帯は歩行者のために造られたものでもあるので路側帯の外側に歩道がありません。
一方で路肩の外側には歩道があります。
これは最も分かりやすい違いといえるのではないでしょうか。
路側帯の駐車について
路側帯は種類によって駐車のルールが違います。
合宿免許や教習所に通っている方は、試験に出題されるかもしれませんので覚えておきましょう。
免許証を持っている方は、違反とならないように覚えておきましょう。
普通の路側帯
普通の路側帯の場合は、路側帯の幅が0.75メートル以下であるかどうかで駐車方法が変わります。
路側帯の幅が0.75メートル以下の場合は路側帯に車を入れることが出来ません。
路側帯の白線に沿って駐車しましょう。
路側帯の幅が0.75メートル以上の場合は、路側帯に進入し自動車の左側から道幅まで0.75メートル離れた位置に駐車します。
駐停車禁止の路側帯
駐停車禁止の路側帯は、名前の通り幅が0.75メートル以上あったとしても駐停車することはできません。
そのため、白線に沿って駐車します。
歩行者用の路側帯
歩行者用の路側帯も駐停車禁止の路側帯と同様に、幅が0.75メートル以上あっても駐車できません。
路側帯には入らず、白線にそって駐車します。
違反になった場合について
駐停車の違反になった場合の罰則についてご紹介します。
駐停車禁止の路側帯で違反した場合、駐停車禁止場所での罰則となります。
普通車の場合、違反金が10,000円で二輪車が6,000円、大型車12,000円です。
交通違反の点数については、駐停車禁止場所は2点となり停車禁止の場所は1点となります。
普段運転しない地域やドライブに行った先で違反してしまうと、楽しい思い出がすこし苦い思い出にもなるでしょう。
おわりに
本記事では、似ている路側帯と路肩について違いなども併せてご紹介しました。
道路の左側には路側帯と路肩が設けられております。
合宿免許や教習所に通っている方は、どちらも耳にしたことがある言葉かと思われます。
合宿免許や教習所の試験に、路側帯と路肩についての事が出題されるかもしれません。
これらの違いがよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。
簡単にこれらを見分ける方法としては「歩道があるかないか」です。
歩道がある場合は路肩、歩道がない場合は路側帯と考えて良いでしょう。
また、路側帯は法律で定められておりますが路肩は道路構造令によって定められたものです。
路側帯は「普通の路側帯」と「歩行者用の路側帯」と「駐停車禁止の路側帯」の3種類あり、線の違いでどの路側帯なのかを見極めましょう。
路肩にも種類があり、路肩は横幅の長さで種類が分けられます。
それぞれには駐車のルールもあります。
路側帯では駐車できる場合もありますが、路肩では基本的に非常時の際にしか停止などが出来ません。
上記で説明したような知識を合宿免許や教習所では習いますが、忘れている場合があります。
こう言ったことを知っていると駐停車を行う際などに違反であるのかどうかを的確に判断することが出来ます。
合宿免許や教習所に通っている方は、路上教習の際に少し意識して教習を受けると交通ルールが覚えやすくなるかもしれません。
楽しいカーライフにするためにも正しい交通ルールを守って過ごしたいものです。
合宿免許お役立ち情報編集部
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